呆れ果てた動画があったので、紹介しておきます。
これです。
石破茂は2022年3月13日に開催された
第104回ゴー宣道場
「愛子天皇こそ日本の未来!」
に、ゲストとして登壇しています。
その冒頭、よしりん先生は石破氏に聞かせるように、愛子天皇でなければいけない理由を初歩の段階から順を追って、丁寧に説明しています。
「一番肝心なのはね、日本に原理主義はないですよ。
だから非常に多神教的になってるわけでね、これが絶対だと、男系だけが絶対で、それが伝統であり原理だという感覚は基本的に日本人としておかしい」
「男系男子絶対というのも、わしから見ればカルトですね、完全に。側室がなければ終わりなのに、旧宮家系男子を持ってくるっていう、これがまたカルトですよね」
など、あらゆる方向から説明するよしりん先生の真横に、石破氏さも真剣に聞いているような姿勢で座っていました。
そして、次に発言を求められた石破は、こう言ったのでした。
「敬宮愛子内親王さまが天皇さまになられるかどうか、そのことについて私はなられるべきだとか、いや、絶対ダメだというだけの知識は持ち合わせておりませんです。
小林さんにだまくらかされたわけじゃないけど、こういうのやるから来てねって言われたのが去年の12月の話で、2か月間ずいぶんいろんな本を読んだんだけど、結局これだってことに正直言って行き当っておりません」
その上で石破は、愛子さまが天皇になるのは「男系女子」だからいいけれど、その後どうなるの? あるいは悠仁さまとの関係はどうなるの? というところで結論が出せていない、と言っていたのでした。
こんな結果が出てしまった後で見直してみると、石破はものすごく慎重に、絶対によしりん先生に賛成しているとは思われないように、決して言質を取られないようにとしながらも、よしりん先生の発言には全く反論をせず、女系公認に同意できる可能性があるかのように錯覚させて、見ている人には期待を持たせておくというような、狡猾といっていい発言をしています。
動画を見直して思い出しましたけど、この時、私は会場でこの発言聞いて、一瞬「アレ?」と思ったのでした。
2か月いろんな本を読んだというなら、当然よしりん先生の『新天皇論』も読んでいるはずで、それでも納得できないというのは、おかしいんじゃないか?という思いが、確かに頭をよぎったのです。
しかし、石破ならもっと勉強してくれれば、必ずわかってくれるはずだと、即座に疑念を打ち消したのでした。
本っ当に、甘かった!!
政治家に対して希望的観測をしてはいけない。
実際の発言を冷徹に分析しないと、確実に騙される。
そんなことを、心底から痛感した次第です。